【話題】自分フィギュアに注文殺到 「世界で一つだけ」に満足?[10/02/08]
自分や身近な人の顔そっくりに仕上げたオーダーメードのフィギュアがヒット 結婚式で飾るカップルを中心に、子どもの入学式や親の還暦・退職時にプレゼントする人も。 「世界で一つだけ」のプレミア感が受けているようだ。 「一生に一度の結婚式だので、オンリーワンのものがほしいな、と」 神奈川県伊勢原市の会社員橘川(きつかわ)正人さん(35)は2007年夏の結婚式で、 妻の優美さん(26)と並んだフィギュアをつくった。 それぞれタキシードとウエディングドレスで、体長8.5センチの3頭身。計2万3千円かかった。 結婚情報誌の広告でフィギュアのことを知り、優美さんを驚かせてやろうと、顔写真をこっそり 業者へ送った。約1カ月後に商品が届き、優美さんの第一印象は「これがわたし?」とやや複雑。 式場に置いたところ、招待者らから「似ている」「いや、微妙」と評判に。自宅に飾っているうち、 花嫁姿の自分が気に入るようになった このフィギュアを手がけたのは、大阪市中央区の玩具製造・販売会社「戎(えびす)」。 お菓子のおまけの人形などをつくっていたが、04年に注文者の顔に仕上げるフィギュアの 取り扱いを開始。最初の半年は注文ゼロだったが、いまは多い月で1300〜1400体の注文が 舞い込む。 「世界で一つだけというプレミア感はもちろん、『自分自身』の安心感に癒やされる人も 多いようです」と営業企画部の担当者。 業界では、ちゃんちゃんこ姿の退職・還暦記念、ランドセルを背負った入学記念など用途も 多彩になってきている 玩具大手の「バンダイ」(東京都)が昨夏発売した、仮面ライダーのボディーに注文者の顔がついた 「自分魂」は、用意した計3千体が発売日に売り切れた。 1体1万3650円で、購入者の多くは30代の男性。「あこがれのヒーローになりきれるという 『コスプレ感覚』が人気の要因では」と広報担当者。 昨年10月には、第2弾としてアニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクター「シャア・アズナブル」に なれるフィギュアを発売した。 フィギュア文化に詳しい作家の唐沢俊一さんは「自己愛の強い世代が大人になり、不況などで 思い通りにいかない現実のなかで、『幸せな自分』『理想の自分』を偶像化している」と分析。 こういった「自分」をターゲットにした商品の開発が、ネット上のバーチャルな世界などで 進んでいくと予想